トップへ

Home/Blog/湿原を駆けるノロッコ号、最後の春へ

毎年ゴールデンウイークには満開を迎えていた鶴居村の桜は

暦が春を告げても突然雪が降ったり冷たい風や雨が多く、

開花は遅れているようです。

それでも春の渡り鳥、名物『オオジシギ』たちが

独特の大きな羽音をたてて空で急降下を繰り返しています。

 

釧路では春から秋の期間限定『くしろ湿原ノロッコ号』の

運行が今年も始まり大人気です。

釧路湿原の中をのんびりと走行し

木目調のシートと全開の窓からは

鉄路からしか見られない釧路湿原の雄大な景色はもちろん、

蛇行する釧路川やタンチョウやエゾ鹿にも出会える可能性が大きいです。

見どころスポットでは列車を減速させ車内アナウンスによるガイドも行われるので

湿原の魅力を存分に堪能できます。

 

ただ、そんな魅力満載のノロッコ号も老朽化が進み

交換する部品も生産を打ち切っているため

今期が最後の運行の予定だと発表されています。

とても寂しく残念ですがたくさんの人々に、ここにしか無い景色、

ここでしか味わえない北海道を伝え続けることに

努力し続けてくれた関係者の方々に『ありがとう』です。

きっとまたいつか、この地を訪れた人たちが

いつまでも心に残る旅の思い出となるような列車が

釧路湿原の中を走る日が来ることを願っています。

 

釧路湿原ノロッコ号

最後の運行は2026年10月5日。