北のお正月にかかせない滋味に飯ずし(いずし)があります。
飯ずしとは魚と野菜を塩とご飯で発酵させた北海道の郷土料理。
合成保存料などを使わず
ひと月ほどかけ自然熟成によってのみ生み出される旨味に先人の知恵が息づいています。
気温があったかい場所では作れない貴重な逸品です。
今年もその時期となりたくさんの鮭の山漬けがぶら下がって熟成を待ちます。
私の知り合いのお宅では90歳を超えるベテランのおばあちゃんの指揮で
数件分の飯ずしが毎年仕込まれます。
この風景に触れたら今年ももうじき年末だなぁ・・と
九州人だった私も感じるようになりました。
すっかり道民目線。
本物の道民よりも
何事にも北海道らしさを敏感に感じ取れる毎日です。